カジちゃんの妄想劇場

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世界最強のお店の創り方【書評:成功はゴミ箱の中に】

映画「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」が本日、公開されました。

thefounder.jp

 

マクドナルド創業者「レイクロック氏」が、かのハンバーガー帝国をいかにして創り上げたか、というお話ですが

実はこの映画には、原作があります。

 

その本の名前は「成功はゴミ箱の中に」

ファーストリテイリング柳井氏」「ソフトバンク孫氏」と、日本を代表する経営の二大巨神らが、『人生のバイブル』とまで絶賛している本です。

 

■成功するために必要な、たった1つのもの

リブセンス村上氏が25歳で最年少上場したり、ザッカーバーグ氏がフェイスブックを在学中に創ったりと、若手企業家が目立つ中

クロック氏は、なんと創業した時が52歳。そこから一世代(というか、もはや余生!)で奇跡の成長を遂げ、億万長者になっています。

 

そんな成功を、どのように成し遂げたのか?

エピソードはいくつもあるのですが、とくに印象的な以下のような例があります。

 

 

それは、「ライバル社にスパイを送り込むべきだ」と社内で意見があがった時に、クロック氏が放った言葉でした。

「競争相手のすべてを知りたければゴミ箱の中を調べればいい。知りたいものは全部転がっている」

私が深夜二時に競争相手のゴミ箱を漁って、前日に肉を何箱、パンをどれだけ消費したのか調べたことは一度や二度ではない。

私は競争相手とは正々堂々と戦う。強みを鍛え、品質、サービス、清潔さ、そして付加価値に力を入れれば、我々についてくることができずに競争相手は消滅していくだろう。実際、過去に何度も目にしてきたことだ。

 

成功に必要なものは、才能や教育ではないとクロック氏は語ります。

実際、彼は高校を中退しており、少なくともハーバードを出たりしたわけではありません。

 

あのハンバーガー帝国を創り上げたのは、間違いなく「ど根性」です。

マクドナルドの社長を務めたような男が、深夜の二時に犬畜生のようにゴミ箱を漁っていたわけです。

 

いくらビジネス書を読んで、頭だけはデッカチになっても

「果たしてキミは、それを実行はできるのか?」と喝を入れられるような、そんなエピソードでした。

 

ユニクロ創業者が唸った、名言の数々

またクロック氏は、名言が多いことでも有名です。

 

本の巻末に、柳井氏と孫氏の対談も載っているのですが、そこで柳井氏からこんな話がありました。

「Be daring(勇気を持って)Be first(誰よりも先に)Be different(人と違ったことをする)」。

これこそ商売の真髄だと思って、手帳に書き写したのを覚えています。

 

こんな言葉が沢山出てくるので、朝礼で部下に送る言葉に悩む、上司のアナタ

ネタ帳としてもこの本、オススメですよ(笑)

 

 ■おわりに

上述したエピソードは、本の中の、ほんの一部に過ぎません。

 

ハンバーガー1つとっても

・肉はなぜ厚さなのか?焼き加減なのか?

・パンはなぜあの形なのか?素材なのか?

・くるんでいる紙は、どのように選出されたのか?

とエピソードの塊です。そしてそのエピソードは、常にクロック氏の人生とともにありました。

 

そんな52歳からの大逆転人生。

是非マクドナルドのハンバーガー片手に、その歴史の詰まった味を噛みしめながら、ご一読をお勧めいたします。

成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝―世界一、億万長者を生んだ男 マクドナルド創業者 (PRESIDENT BOOKS)

成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝―世界一、億万長者を生んだ男 マクドナルド創業者 (PRESIDENT BOOKS)

 

 

おしまい。