カジちゃんの妄想劇場

妄想を垂れ流しています。

語彙力の低下?大いに結構!

「分かる」「ヤバイ」「パネエ」「ウェイ」

4単語しか発しない大学生らをみて、インテリぶるオッサンらが「語彙力の低下に危機感を覚える」とプンスコしています。ソースはうちの研究室の教授です。

 

まあ大学生の場合はそういう生き物なのだと思うんですけど

社会全体的にみれば、語彙力の低下を必ずしも悪いとは言い切れないと考えています。

 

語彙力に頼るコミュニケーションを行っていると、素晴らしい知見を持っているヒトがそれを伝えられないことがあるからです。

お調子者のイラスト

 

【目次】

 

言語活用者、圧倒的優位社会

例えば学校で、数学の問題をスラスラ理解出来る子がいたとして

彼が授業で当てられると「いや、ここがそこでこうだから・・とにかく答えは1です」と、ものすごく曖昧な回答しか出来ない場面とか、ありませんでしたか?

 

そしてこういう子に、教師は「言葉で説明できないのなら、それは理解してないと同じだ」と指導したりします。

この指摘って、間違ってるんですよね。少なくともこの生徒は「理解」はしているはずですから。答えられないのは、社会が言語的交流を前提として設計されているからです。

 

したがって今の社会では、ヒトに何かを伝える時には「巧みに言語を扱えるやつ」が最強になります。

だからこそ「語彙力の低下に危機感を覚える」みたいな意見が出てくるのでしょう。言葉が扱えなければ、その人がどれだけ素晴らしい考えや知識、経験を持っていても、他者と分かち合うことができないからです。

 

それってすごく、もったいないことですよね。

ある意味、言語的交流を社会が前提としているからこその、損失だと思います。

 

語彙力が乏しければ、言語を介さなければいいじゃない

こち亀で「アオいいよね」という、オタク論での有名な(?)シーンがあります。

「アオいいよね」の画像検索結果

パッと見では語彙力が喪失したオタクの姿ですけど

実は一般人レベルを超越したオタクで、お互い前提知識は知ってて当然だから、多くを語らない、という場面です。

 

これ、言語を介さない高度な交流の例になります。

お互いに能力(ここでは豊富な知識)があれば、必ずしも言葉を使わずとも人はコミュニケーションを取れるんです。

 

他にも、作曲家は音楽にメッセージを込めたり

画家は絵にストーリーを注いだりします。

 

しかし、それを感じるには受け手側の教養が必要だったりして

言語以外のコミュニケーションはまだまだ少数なのが、この社会の現状です。

 

言語以外のコミュニケーション

こういった社会設計に対して、少しずつですが構造変化が起こっています。

それはYoutubeInstagramの誕生です。

 

YouTubeの登場によって、言語以外で自分の知識を届けられるようになりました。

例えば効果的な筋トレ法を他者に伝えたい時、「こうやるんですよ」と言いながら身体の動かし方を見せるだけで、他者に伝えることができます。これを活字に起こそうとすれば、かなりの語彙力が必要になるでしょう。

 

Instagramなんかもその典型的な例です。

「〇〇に行ってきた♡」と一文だけ載せて、後は写真を載せておけば、他者に届けることができます。自分の体験した感動を、語彙力が乏しくても伝えられるようになりました。

しかも観る側も、その感想を逐一文章化しなくても「いいね!」で自分の気持ちを返すことまでできます。

 

もちろん、以前からビデオやカメラは存在しました。ただ今までは、紙とペンを使う方がコスパは圧倒的に良かったのでしょう。

しかしスマホの登場によって、誰でも簡単に言語以外のコミュニケーションツールを使えるようになりました。

 

そして最たる例は、実はスマホのはるか以前から存在していたチャップリンかもしれません。

かのパントマイム芸で、世界中の人が楽しめる映像を創り上げました。言語以外のコミュニケーションの、ある意味究極の形の1つです。

「チャップリン」の画像検索結果

 

コミュニケーションの終着点

言語とは、概念を表面化したものに過ぎません。コミュニケーションも、この概念を一度翻訳してから相手に届ける、少し無駄のある作業です。

なので最終的にコミュニケーションは、その概念同士を伝え合う「テレパス」の世界に終着すると考えられます。

 

その世界では、言語による束縛から解放されます。

語彙力が低いと叱られて来た人たちも、その保有する概念さえ優秀であれば、きちんと他人から評価される世界です。

 

ただ、それはもう少し先の話になりそうなので

まずは言語以外のコミュニケーションがもう少し認められるようになれば良いなあと思った次第でごじゃります。

 

おしまい。

 

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