カジちゃんの妄想劇場

妄想を垂れ流しています。

今ドキの若者がプライベートを優先したい理由

マイナビが実施した『2017年マイナビ新入社員意識調査』によると、新入社員の62.4%がプライベートを優先したいと回答したという。この数値は同調査開始以来、最高の数値であるらしい。

www.mynavi.jp

 

 この件について思うことがあったので、勝手に考察してみることにした。というのも、筆者自身ちょうど今この年代のため、肌感覚で感じることがいくつかあるのだ。

そんなことをゆるゆると書いていければと思うので、きちんとデータに裏付けされた情報が読みたければ、頑張って論文とか探してほしいんですけど、とりあえず書いていきます。

「過労の末倒れてしまった社畜過労の末倒れてしまった社畜」[モデル:大川竜弥]のフリー写真素材を拡大

 

■完全なる憶測で考察してみた①「欧州憧れ説」

ヨーロッパ文化はカッコイイ。現代の日本でもその影響を受けているのは間違いないし、なによりインスタ映えする(これ大事)。

そしてその文化ももちろんだが、ワークスタイルでもかなり注目を集めている。例えばスウェーデンで実施された、1日6時間勤務制度だ。

www.cnn.co.jp

「生産性」が叫ばれて久しい昨今に、この取り組みは非常に魅力的に見える。

就職活動で行われたGD(グループディスカッション)でも「この点ヨーロッパは進んでおりまして」とかちょっと留学行ってた学生がドヤ顔で欧州の先進性を語っていた。

GDが終わって会社を出た後、留学ライフについて詳しく聞いたら「ヨーロッパの女は最高だったぜ」とこれまたドヤ顔で語っていた。「喘ぎ声が日本の女とは違うんだ」と、おせっせでのその先進性を述べていたのに影響を受け、その晩僕は洋モノをあさりまくった。いわゆる「欧州憧れ説」である。

 

まあ何が言いたいかっていうと、プライベートを大事にしたいって考え方はネットの普及によって広まったのではないかということだ。若者が海外のワークスタイルをネットで知るようになり、頭でっかちに知識は豊富になった。

もちろん昨年の電通の痛ましい事件も影響あるだろう。しかし、若者がプライベートを優先する傾向は昨年に突然始まったことではない。電通の事件も「ほら!だからやっぱりワークライフバランスが大事なんだって!世界と比べて日本はおかしいよな~」と考えてる人が多かったような気がする。あくまで周りの学生から感じる感覚論でしかないが。

 

■完全なる憶測で考察してみた②「大人がカッコ悪い説」

いつの時代も、子どもは大人のせいにしたがるものである。心のひとつも解りあえない大人達をにらみ、盗んだバイクで走り出したいものなのである。それは15の夜も、学生も変わらない。


尾崎豊 15の夜 歌詞つき

 

さて、米ギャラップ調査によると、日本は「熱意あふれる社員」の割合が6%しかないそうだ。さらに「不満をまき散らしている無気力な社員」の割合は24%もいるらしい。

www.nikkei.com

この結果を見て、まず国民性もあるなとは思った。日本人のシャイな性格で「わたしは熱意が溢れてマッス!」と答えるとも考えにくいし、そりゃ数値も少なくなるなとは思う。

だが、それを差し引いてもやはり少なすぎると思うのが筆者の考えだ。ましてや24%の社員がグチグチ言うだけの無気力社員など絶望的すぎる。

 

そして何より懸念なのが、そういった大人達を見ている子どもへの影響である。

生産性の低い仕事ばかりして、日曜日になると「サザエさん症候群や〜」と死にそうな顔をし、酒を飲みながら文句を垂れる。そんな大人を見て育ってきた学生が「仕事に打ち込みたいです!!!」と目を輝かせられるというのだろうか。

 

「プライベートを優先したいなんて最近の若者は・・」とグチグチ言ってるオッサン、そんな人らの影響で、新入社員意識調査の結果は出てきたのではと、筆者は思う。