妄想カジちゃん

妄想を垂れ流しています。

自分を愛せない人へ「アンジェラ」

自分を愛するって難しい。

なんやかんやでうまくいかないことがあって、とりあえず周りのせいにしてみても、どこかで自分自身を否定してしまう。

 

「アンジェラ」に出てくる主人公のアンドレも、そんな人間の一人。

その彼が、アンジェラとの出会いによって純愛をし、そして自分自身を愛するようになる。人の存在価値を感じられる、情熱的な映画だった。

 

アレクサンドル三世橋からセーヌ河の見下ろす男アンドレ(ジャメル・ドゥブース)は、身投げをして何もかも終わりにしようとしていた。そこへ透けるような白い肌と神々しく輝く金色の髪、さらには滑らかな曲線を描く肢体を持つ謎の美女アンジェラ(リー・ラスムッセン)が現れ、彼よりも先に河へ飛び込んでしまうが……。

映画『アンジェラ』 - シネマトゥデイ

 

 

さて主人公のアンドレ・ムサ

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この顔で28歳である。

 

そんなアンドレだが

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現在借金まみれの生活をしており、借金取りに追われる毎日。

このままでは突き落されるか、帝〇の地下強制労働施設待ったなし。金は命より重い。

 

公的機関に助けを求め、最後には「ブタ箱にブチ込んでくれ!(そして保護して)」と頼むしかないほど追いつめられる始末。

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しかし世間は冷たい。

追い返されてしまうアンドレ。

 

そんなわけでどうしようもなくなり、身投げを決意することに。

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するとそこに、同じく身投げをしようとしていたスーパーハイスペ美女(アンジェラ)がいた、というのが二人の最初の出会い。

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彼女との出会いから、もう少しだけ頑張ってみることにしたアンドレは

借金をしているボスと交渉をすることになる。

 

 

「必ず当たる!」と新規ビジネスの提案をし、何とか借金を返すからもう少し待ってほしいと懇願するも

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やっぱりクズに厳しい〇愛。段々利〇川に見えてきたわ、こいつ。

 

するとここでアンジェラが

「私なら喜ばせられる」

と意味深な発言。

 

アンドレは驚き、彼女を制止する。まるで「今は漢同士の交渉中なんだ、女は引っ込んでろ!」とでも言うように。

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「口を突っ込むなと言ったろ!」

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「デクの坊みたいな交渉ね」

 

ちーんですわ。

まあこの女性活躍の時代、バリキャリウーマンもよく見かけるが、それでもちっぽけな男のプライドにこの言葉は響く。「この美女の前で一発カマしたろう」と勇ましいことも考えていたアンドレだろうが、現実は厳しい。特にクズには。

 

さらには利根〇までこの台詞。

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存在価値無し。男として。人として。正真正銘、無能烙印。

 

そして交渉後には、借金を返すどころか逆に金を手に入れてきたアンジェラ。

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鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしながら「何だ?」と聞くアンドレに対し、アンジェラは「表面に絵を描いた紙。”お札”と言うわ」と返す。こんなすました態度もたまらない。当のアンドレ本人はプライドズタボロで拗ねてしまうわけだが。

 

そんなアンドレを、「深呼吸して」と慰めるアンジェラ。まあ誰のせいだよという感じがしないでもないが、借金を作ったのはアンドレ本人。

そんなアンドレに、彼女がパリの街並みを観せるのがこのシーン。

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もうお気づきかもしれないが、この映画は全編白黒である。それが逆にgood。白黒だからこそ、このシーンの美しさが光る。

そして、ここからアンドレは少しずつ変わっていく。自分がクズなのを一番分かっているのは自分自身。そんな彼が、彼女に惹かれ、そして自分を愛していく、とても情熱的な純愛映画だった。

 

アンジェラ (字幕版)

アンジェラ (字幕版)